2026.09.08
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
少し前の話にはなりますが、6月19日にたつの中央公民館で講演をさせていただきました
タイトルは「知っておきたい肝臓の話」
キノシタヤ薬局の山本祥平先生とコラボさせていただきました
9月18日には揖保コミュニティセンター、10月9日には揖西コミュニティセンターでも、同じテーマでお話をさせていただく予定です
講演の内容は、
「肝臓にはどんな役割があるのか」
「肝硬変とは一体どういう病気なのか」
「肝臓を守るためにはどうすればいいのか」
といった内容です
肝臓はとても重要な臓器なのですが、普段その働きを意識する機会はあまりないと思います
一人でも多くの方に足を運んでいただけるとうれしいのですが、お越しになれない方にもぜひ知っていただきたい内容ですので、講演でお話ししている内容をこのブログでも少しずつご紹介していこうと思います
まず今回は、「肝臓の役割」についてです。
① 栄養を加工・貯蔵する
食事で摂った栄養は、腸から吸収されたあと、まず肝臓に運ばれます。
肝臓はそこで、糖分を蓄えたり、タンパク質や脂肪を合成したりと、いわば栄養の「整理整頓」をしています。
つまり、「食べたものを体で使える形に変える」のが肝臓です。
② 解毒をする
アルコールや薬、体内で発生した有害な物質などを分解し、体の外へ排出しやすい形に変える働きがあります。
そのため肝臓は、よく「体の化学工場」に例えられます。
③ 胆汁を作る
肝臓は「胆汁(たんじゅう)」という消化液を作っています。
胆汁は脂肪の消化・吸収を助ける液体で、胆のうに一時的に蓄えられたあと、食事の際に腸へ分泌されます。
私たちが食事に含まれる脂肪をきちんと消化・吸収できるのも、この働きのおかげです。
④ エネルギーの調整をする
食事をして血糖値が上がると、肝臓は余った糖を蓄えます。
反対に、空腹時には蓄えていた糖を放出して、血糖値が下がりすぎないように調整します。
つまり肝臓は、体に必要なエネルギーを蓄えたり取り出したりする「調整役」でもあります。
⑤ 血液や免疫にも関わる
肝臓では、血液を固めるために必要なタンパク質や、免疫に関わるさまざまな物質も作られています。
そのため肝臓の働きが大きく低下すると、出血しやすくなったり、むくみが出たり、感染症にかかりやすくなったりすることがあります。
一言でいうと……
肝臓は、「栄養管理」「解毒」「エネルギー調整」「消化のサポート」などを同時に行う、体の中の巨大な化学工場です
普段はあまり意識することのない臓器ですが、私たちが生きていくためには欠かすことのできない、非常に重要な臓器です
今回は、そんな肝臓の役割について簡単にご紹介しました。
では、この大切な肝臓が長年にわたって傷つき続けると、一体どうなってしまうのでしょうか?
次回は、「肝硬変とは一体どういう病気なのか」についてお話しします