2026.09.20
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
当院はカレンダー通り、9月23日まで休診となります⚠️
連休中に、
「熱が出たけど、どうしたらいい?」
「転んでケガをした」
「急にお腹が痛くなった」
など、体調を崩すこともあると思います
今回は、そんな時に「どこを受診すればいいの?」というお話です
発熱や風邪症状、頭痛、腰痛などの痛み、軽い切り傷や打撲などで、症状が軽く、水分や食事がとれている場合には、必ずしもすぐに救急外来を受診する必要はありません🆗
手元に普段使用している解熱鎮痛薬があれば使用する、水分をしっかり摂る、傷口を流水でよく洗って清潔にする、打撲や捻挫であれば患部を冷やして安静にする、などの対応をしながら様子を見ることもできます👍
症状が落ち着いていれば、連休明けにかかりつけ医を受診してください
「救急車を呼ぶほどではなさそうだけど、連休明けまで待つのは心配……」
そんな時は、揖龍休日夜間急病センターなど、休日に診療している医療機関への受診を検討してください🏥
急な発熱や咳、腹痛、嘔吐など、休日に突然起こった内科・小児科の症状に対応しています👶
ただし、急病センターで行える検査や処置には限りがあります
たつのではインフルエンザやコロナなどの検査は可能ですが、レントゲンやエコーなどの画像検査はできません⚠️
そのため、ケガで縫合や画像検査が必要そうな場合や、専門的な検査・処置が必要と思われる場合には、総合病院の救急外来の方が適していることがあります🏥
強い腹痛や胸痛、症状がどんどん悪化している場合、大きなケガをした場合など、検査や処置が必要と思われる場合には、総合病院の救急外来への受診を検討してください
ただし、休日は通常の外来診療とは体制が異なります⚠️
受診する前に病院へ電話し、診察が可能か確認してから向かうようにしてください
・突然の激しい胸の痛み、息苦しさ
・突然、ろれつが回らない、手足が動かしにくい
・意識がおかしい、呼びかけへの反応が悪い
・立っていられないほどの激しい症状
・止まらない大量の出血
・その他、「いつもと明らかに違う」「命に関わるかもしれない」と感じる症状
こうした場合には、自分で病院を探すのではなく、迷わず119番へ連絡してください🚑
「救急車を呼ぶほどなのかな?」
「休日夜間急病センターでいい?それとも病院?」
判断に迷った時には、救急安心センターひょうご「#7119」も利用できます
利用法は簡単、お電話で番号をダイアルしてもらうだけです
24時間365日、看護師などの専門職が症状を聞き、受診の必要性や受診できる医療機関について案内してくれますℹ️
がん、心臓病、脳卒中などで総合病院に通院中の方や、現在その病院で専門的な治療を受けている方は、症状によっては治療内容やこれまでの経過を把握している病院で診てもらった方がよい場合があります。
そのため、まずは通院中の病院へ電話で相談し、どのように対応すればよいか指示を仰いでください🙇
連休中に体調を崩すと、「どこに行けばいいんだろう?」と不安になると思います
自宅で様子を見る → 休日夜間急病センター → 総合病院の救急外来 → 119番
と、症状の程度に応じて適切な受診先を選ぶことが大切です
当院は9月24日から通常通り診療いたします☀️
皆さま、どうぞ体調に気をつけて連休をお過ごしください☺️
2026.09.17
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
今年はずいぶん早くからインフルエンザの話を耳にするようになりました🦠
すでに学校や職場など身近なところで、「インフルエンザが出た」「学級閉鎖になった」と聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか
それにしても、まだ9月です
早すぎませんか……?
例年は冬のイメージが強いインフルエンザですが、今年はすでに兵庫県でも患者数が増え始めています
兵庫県では8月31日〜9月6日の1週間で、インフルエンザの患者数が流行開始の目安を超えました
そして、たつの市を含む龍野健康福祉事務所管内でも、インフルエンザの患者数は増加傾向にあります
これを受けて、たつの市からも9月15日にインフルエンザへの注意喚起が出されています📣
さらに今年は、インフルエンザの早い流行を受けて、たつの市の子どもインフルエンザ予防接種費用助成も予定を前倒しして9月17日からスタートすることになりました💉
「今年はインフルエンザが早いらしい」という話は、決して遠い地域の話ではなさそうです
インフルエンザは、咳やくしゃみなどを介して人から人へ広がります🤧
基本的な対策は、
・外出後の手洗い
・咳やくしゃみがある時のマスク着用など「咳エチケット」😷
・十分な睡眠と休養
・人混みでは感染に注意する
といった、皆さんもよくご存じの感染対策です
そして、急な発熱、咳、強いだるさ、関節痛などの症状が出た場合には、無理をして学校や仕事へ行かず、しっかり休むことも大切です
例年よりかなり早い流行となっていますが、当院でも今シーズンのインフルエンザワクチン接種を開始しました
インフルエンザワクチンは「打てば絶対にかからない」というものではありませんが、発症や重症化を防ぐ効果が期待できます
特にご高齢の方や基礎疾患のある方は、早めの接種をご検討ください🙇
もちろん、それ以外の方の接種も受け付けています👌
なお、当院では経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」の取り扱いはありません⚠️
従来の注射によるインフルエンザワクチンのみとなりますので、ご了承ください。
今年は「もうインフルエンザ?」と思っているうちに、流行が始まってしまいました
「まだ9月だから大丈夫」と油断せず、少し早めの感染対策とワクチン接種を考えてみてくださいね
↓ 画像を一部 (価格に関して) 修正しました。ご確認ください。

2026.09.16
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
前回は「肝硬変ってどんな状態?」についてお話ししました
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、悪くなっていてもなかなか症状が出ない臓器です
では、大切な肝臓を守るためにはどうすればよいのでしょうか?
今回は、「肝臓を守るにはどうしたらいい?」というお話です。
アルコールは主に肝臓で分解されるため、飲みすぎれば肝臓に負担がかかります
大切なのは、飲酒量を増やしすぎないことです
毎日のように飲んでいる方は休肝日を作ることも、飲酒量を減らすきっかけになります
「絶対に飲んではいけない」ということではなく、まずは自分が普段どのくらい飲んでいるのかを知り、飲みすぎないことが大切です
最近とても増えているのが「脂肪肝」です
脂肪肝は、お酒をあまり飲まない方にも起こります
食べすぎや運動不足、肥満、糖尿病などが原因となり、放置すると肝炎や肝硬変へ進むこともあります
・腹八分を意識する
・甘いものや脂っこいものを摂りすぎない
・適度な運動を続ける
といった、日々の生活習慣の積み重ねが大切です
B型・C型肝炎ウイルスへの感染も、肝硬変や肝がんの原因になります
特に注意したいのは、感染していても症状がないことが多いということです
これまで一度もB型・C型肝炎の検査を受けたことがない方は、一度は血液検査で確認しておくことをおすすめします
現在ではB型肝炎は治療によってウイルスを抑えることができ、C型肝炎は飲み薬で治癒を目指せるようになっています
薬やサプリメント、健康食品などが原因で肝臓に障害が起こることもあります
「健康に良さそうだから」と自己判断でたくさんのサプリメントを摂ることはおすすめできません
特に複数の薬やサプリメントを使用している方は、何を飲んでいるのかを医師や薬剤師に伝えるようにしましょう
肝臓の病気は、症状だけではなかなか気づくことができません
そのため、血液検査や腹部エコーなどで定期的に肝臓の状態を確認することが大切です
そして何より、健康診断などで「肝機能異常」「脂肪肝」を指摘されたら、「症状がないから大丈夫」と放置しないようにしましょう。
肝臓を守るために大切なのは、
「お酒・生活習慣・ウイルス・薬に気をつけ、定期的にチェックすること」
特別なことをする必要はありません
毎日の小さな積み重ねが、将来の肝臓を守ることにつながります
今回まで3回にわたって、「肝臓の役割」「肝硬変とは?」「肝臓を守るには?」についてお話ししてきました
少しでも、ご自身の肝臓について考えるきっかけになれば幸いです
2026.09.12
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
前回は「肝臓の役割」についてお話ししました
栄養を蓄えたり、有害な物質を分解したり、胆汁を作ったり……
肝臓は、私たちが生きていくために欠かせない臓器です
では、そんな肝臓が長い間傷つき続けるとどうなるのでしょうか?
今回は、「肝硬変ってどんな状態?」というお話です。
肝硬変とは、肝臓が長い間ダメージを受け続けた結果、たくさんの傷あと(線維)ができて、硬くなってしまった状態です
本来やわらかい肝臓が徐々に硬くなり、うまく働けなくなってしまう病気、と考えるとイメージしやすいと思います
どうして起こるの?
肝臓は多少のダメージなら回復できますが、それが長期間続くと修復が追いつかなくなります
主な原因は、
・お酒の飲みすぎ
・B型・C型肝炎などのウイルス
・脂肪肝
・自己免疫による肝臓の病気
などです
こうした状態が何年も続くことで、少しずつ肝臓が傷つき、硬くなっていきます
肝硬変になると、大きく2つの問題が起こります
① 肝臓の働きが落ちる
解毒や栄養管理、タンパク質を作るといった肝臓本来の働きが低下します
その結果、体がだるい、むくむ、血が止まりにくい、といった症状が現れることがあります
② 血液の流れが悪くなる
肝臓が硬くなると血液が通りにくくなり、いわば「血液の渋滞」が起こります
その結果、お腹に水がたまる(腹水)、食道や胃の血管がこぶのように膨らむ(静脈瘤)、脾臓が大きくなる、といった問題が起こります
実は、肝硬変になっていても初期にはほとんど症状がないことがあります
肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれる理由の一つです
進行すると、黄疸、腹水、意識がぼんやりする(肝性脳症)などの症状が現れることがあります
つまり、「症状がない=肝臓は大丈夫」とは限りません
元に戻るの?
肝硬変まで進行すると、完全に正常な肝臓へ戻すことは簡単ではありません
ただし、お酒やウイルス、脂肪肝などの原因にきちんと対処することで、進行を防ぎ、肝臓の状態が改善することもあります
そのため、できるだけ早い段階で肝臓の異常に気づくことが大切です
一言でいうと……
肝硬変とは、
「長年のダメージによって肝臓が硬くなり、働きも血液の流れも悪くなった状態」
では、肝臓をそんな状態にしないために、私たちにできることは何でしょうか?
次回は、「肝臓を守るにはどうしたらいい?」についてお話しします
2026.09.08
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
少し前の話にはなりますが、6月19日にたつの中央公民館で講演をさせていただきました
タイトルは「知っておきたい肝臓の話」
キノシタヤ薬局の山本祥平先生とコラボさせていただきました
9月18日には揖保コミュニティセンター、10月9日には揖西コミュニティセンターでも、同じテーマでお話をさせていただく予定です
講演の内容は、
「肝臓にはどんな役割があるのか」
「肝硬変とは一体どういう病気なのか」
「肝臓を守るためにはどうすればいいのか」
といった内容です
肝臓はとても重要な臓器なのですが、普段その働きを意識する機会はあまりないと思います
一人でも多くの方に足を運んでいただけるとうれしいのですが、お越しになれない方にもぜひ知っていただきたい内容ですので、講演でお話ししている内容をこのブログでも少しずつご紹介していこうと思います
まず今回は、「肝臓の役割」についてです。
① 栄養を加工・貯蔵する
食事で摂った栄養は、腸から吸収されたあと、まず肝臓に運ばれます。
肝臓はそこで、糖分を蓄えたり、タンパク質や脂肪を合成したりと、いわば栄養の「整理整頓」をしています。
つまり、「食べたものを体で使える形に変える」のが肝臓です。
② 解毒をする
アルコールや薬、体内で発生した有害な物質などを分解し、体の外へ排出しやすい形に変える働きがあります。
そのため肝臓は、よく「体の化学工場」に例えられます。
③ 胆汁を作る
肝臓は「胆汁(たんじゅう)」という消化液を作っています。
胆汁は脂肪の消化・吸収を助ける液体で、胆のうに一時的に蓄えられたあと、食事の際に腸へ分泌されます。
私たちが食事に含まれる脂肪をきちんと消化・吸収できるのも、この働きのおかげです。
④ エネルギーの調整をする
食事をして血糖値が上がると、肝臓は余った糖を蓄えます。
反対に、空腹時には蓄えていた糖を放出して、血糖値が下がりすぎないように調整します。
つまり肝臓は、体に必要なエネルギーを蓄えたり取り出したりする「調整役」でもあります。
⑤ 血液や免疫にも関わる
肝臓では、血液を固めるために必要なタンパク質や、免疫に関わるさまざまな物質も作られています。
そのため肝臓の働きが大きく低下すると、出血しやすくなったり、むくみが出たり、感染症にかかりやすくなったりすることがあります。
一言でいうと……
肝臓は、「栄養管理」「解毒」「エネルギー調整」「消化のサポート」などを同時に行う、体の中の巨大な化学工場です
普段はあまり意識することのない臓器ですが、私たちが生きていくためには欠かすことのできない、非常に重要な臓器です
今回は、そんな肝臓の役割について簡単にご紹介しました。
では、この大切な肝臓が長年にわたって傷つき続けると、一体どうなってしまうのでしょうか?
次回は、「肝硬変とは一体どういう病気なのか」についてお話しします