2026.09.16
みなさまこんにちは、副院長の山本淳史です
前回は「肝硬変ってどんな状態?」についてお話ししました
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、悪くなっていてもなかなか症状が出ない臓器です
では、大切な肝臓を守るためにはどうすればよいのでしょうか?
今回は、「肝臓を守るにはどうしたらいい?」というお話です。
アルコールは主に肝臓で分解されるため、飲みすぎれば肝臓に負担がかかります
大切なのは、飲酒量を増やしすぎないことです
毎日のように飲んでいる方は休肝日を作ることも、飲酒量を減らすきっかけになります
「絶対に飲んではいけない」ということではなく、まずは自分が普段どのくらい飲んでいるのかを知り、飲みすぎないことが大切です
最近とても増えているのが「脂肪肝」です
脂肪肝は、お酒をあまり飲まない方にも起こります
食べすぎや運動不足、肥満、糖尿病などが原因となり、放置すると肝炎や肝硬変へ進むこともあります
・腹八分を意識する
・甘いものや脂っこいものを摂りすぎない
・適度な運動を続ける
といった、日々の生活習慣の積み重ねが大切です
B型・C型肝炎ウイルスへの感染も、肝硬変や肝がんの原因になります
特に注意したいのは、感染していても症状がないことが多いということです
これまで一度もB型・C型肝炎の検査を受けたことがない方は、一度は血液検査で確認しておくことをおすすめします
現在ではB型肝炎は治療によってウイルスを抑えることができ、C型肝炎は飲み薬で治癒を目指せるようになっています
薬やサプリメント、健康食品などが原因で肝臓に障害が起こることもあります
「健康に良さそうだから」と自己判断でたくさんのサプリメントを摂ることはおすすめできません
特に複数の薬やサプリメントを使用している方は、何を飲んでいるのかを医師や薬剤師に伝えるようにしましょう
肝臓の病気は、症状だけではなかなか気づくことができません
そのため、血液検査や腹部エコーなどで定期的に肝臓の状態を確認することが大切です
そして何より、健康診断などで「肝機能異常」「脂肪肝」を指摘されたら、「症状がないから大丈夫」と放置しないようにしましょう。
肝臓を守るために大切なのは、
「お酒・生活習慣・ウイルス・薬に気をつけ、定期的にチェックすること」
特別なことをする必要はありません
毎日の小さな積み重ねが、将来の肝臓を守ることにつながります
今回まで3回にわたって、「肝臓の役割」「肝硬変とは?」「肝臓を守るには?」についてお話ししてきました
少しでも、ご自身の肝臓について考えるきっかけになれば幸いです